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平成22年度助成プロジェクトの講評を掲載しました。(4/13更新)

平成22年度(第18回)は5件の助成が決定。
申請者の部分をクリックすると各助成についての講評がご覧いただけます。

※随時更新します。

応募 申請者 テーマ 希望金額 助成額
ペンキ塗りボランティア隊
谷地頭商店街の町並み色彩改善Part6-町屋ペンキ塗りワークショップ・XⅧ-
57.4万円 57.4万円
はこだて
外国人居留地研究会
「はこだてと外国人居留地 キリスト教と外国文化編」・「はこだて外国人居留地 北方世界と函館編」の2冊のリーフレットの発行と成果の市民還元活動(散策会・研究会・講演会)の実施
49万円 30万円
特定非営利法人
はこだて街なかプロジェクト
空地(からち)に
花を咲かせよう
33万円 25万円
函館大門地区桜を植える会 函館西部地区・大門地区に、ハル(春・張る)を呼ぶ、桜で憩う町並み作り 50万円 10万円
二十間坂友の会

二十間坂の景観保全と改善に関する住民の活動
植樹等で緑豊かな坂道を

 
52.5万円 27.6万円
函館移住者写真の会
「西部地区の歴史と今を出版する会」
「西部地区を中心とする函館の町並みとその背後に流れる歴史」を紹介する本の出版 130万円 0万円

   
371.9万円

150万円

 

2011年4月11日 応募団体への総評
運営委員長 木村 健一

当基金の助成可能期間も残すところ最長でも3カ年となった。ペンキ塗り替えボランティア活動を軸に20年にわたる助成を通じて明らかになってき たことは、色彩によるまちづくりの継承者を育て、色彩による景観形成の社会実験を行うという二つの試みを兼ね備える市民活動として定着しつつあ る、ということである。都市は人工物で構築されている。市民は、この人工物をデザインして設置し、継続的に街を作っていく。デザインとは設計の事 だが、この言葉には広い意味がある。単に色や形を考える事だけを意味するのではなく、他の人工物との関係や、人、モノ、資金、時間との複雑な要素 を調整する行為全体を指している。だから、当基金が助成する多様な活動は、モノとしての立ちあらわれる前の広範な人為の上になりたっているのだと いう、強い印象がある。活動は内包する内容が広範であるから、時には価値観の違うモノとの強い衝突を生じる。しかし、互いに同じ西部地区に根差 し、美しい人工物による街並みを希求するならば、時とともに良い答えを生み出すのではないか、と期待できるのである。都市の景観は、一つの法人や 個人が形作れるほど単純でも簡単でもない。広く広がる価値観の海の中の多様な波の衝突や共振で少しずつ形づくられてきたものである。今年度の助成 対象には、凪のようにも見える粛々さが目立つのかもしれない。しかし、いずれも、西部地区の強固なコミニティの中から提案が生じたものばかりであ る。つまり強い力を持っている。小さな波立ちがこうした活動によって、美しい街並みの「波」に変じていくきっかけにならん事を期待している。


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