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函館町屋ペンキ塗り替えボランティア活動について

申請者:ペンキ塗りボランティア隊
テーマ:谷地頭商店街の町並み色彩改善 Part5...町家ペンキ塗りワークショップ・XVII
代 表:中村 歩
希望金額:583,000円 / 助成額:583,000円



講評
運営委員 小山 一彦
 近江坂本の石工集団「穴太(あのう)衆」の 野面(のづら)積みは、現代の「間知ブロック」や「フトンかご」とは違って大小の自然石ひとつひとつの特徴を上手に組み合わせて、かなり大きな地震にもその力を吸収したり逃がしたりする不思議な石積みなのだそうです。「部分と全体」の関係では、部分の単純な足し算としての全体ではなく「部分の中にも全体がある」職人技、と言う事のようです。部分への偏愛と言う意味では、函館からトラストの端緒になった、「ペンキこすりだし」で出てきた「時層色環」のシュールな感じは「フロッタージュ」にも似ていて、計画された(エンジニアリングされてしまった?)つまらない「退屈な全体」への異議申し立てだったような気もするのですが、谷地頭のペンキ塗り替えはこの先どのような方向へ向かっていくのでしょうか?

運営委員 木村 健一
 ペンキを塗るというボランティア活動が、色彩によるまちづくりの継承者を育て、色彩 による景観形成の社会実験を行うという二つの試みを兼ね備える姿が一層鮮明になってき ています。これは、素晴らしいことです。
 しかし、それだけに成果を早急に求めがちになり、二兎を追うようなことになりかねま せん。本来のボランティア活動の力強さを失うのなら本末転倒でしょう。からトラ発祥の こすりだしDNAが最も色濃い事を前向きにとらえ、好奇心にしたがって気楽に行動し、成 果につながることが期待されている。そういう思いを込めて採択いたしました。


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